バスケットケース

切り離された双子の復讐劇。MOMAコレクション入りのカルト作品。

オススメ度 ★★★★★
グロ度 ★★★
不快度 ★★★★

コメディ度 ★★★★★

キャスト魅力度 ★★

1982年 アメリカ Basket Case 監督/フランク・ヘネンロッター キャスト/ケビン・バン・ヘンテンリック 93分

 医師リフランダーが、何者かに襲われて死亡。デュアン(ケヴィン・ヴァン・ヘンテンリック)という青年がバスケットケースを大事そうにかかえニューヨーク安ホテルに泊った。デュアンはバスケットケースを持って医師ニードルマンのオフィスに行き、バスケットの中の怪物がニードルマンを惨殺。怪物の正体はデュアンの兄弟ベリアルであった。2人はシャム双生児として生まれたが、10歳の頃、よじれた肉塊であるベリアル嫌った父親が3人の医師に分離手術を行なわせ、ベリアルをゴミにように捨てたのである。ベリアルは父を殺害。2人を不憫に思い育ててくれた叔母が死んで、2人は医師3人に復讐を始めたのだ。ベリアルは最後の1人、クッター医師を惨殺。新しい恋人シャロンとデュアンに嫉妬したべリアルはシャロンを殺し、彼女を屍姦。怒ったデュアンはベリアルと争いもみ合いの末、窓から落下。奇しくも2人は切り離される前のように重なった姿で息絶える。


 異形の兄弟の絆と悲劇を描くカルト・ホラー。チープな造形、クレイアニメのカクカクした動きでベリアルが動きまわる様はCGを駆使した現在では新鮮。殺害シーンはそれほど怖くなくグロさも控えめ。言葉を話さないベリアルとデュアンのやり取りがユーモラスでお互いが補い合って生きる様子が健気にすら感じる。二人はテレパシーのようなもので繋がっており、デュアンが性的に興奮するとベリアルにもそれが通じるのだが、もちろんベリアルに相手はいない。ホテルの住人の部屋に忍び込み、パンティを盗むベリアルが惨めでちょっと笑いました。有名なシャロンの屍姦シーンはなんで血だらけなのか謎。物理的に無理だろうと思った方、ご安心ください。続編でしっかりパパになってますから。どうなってんだ!


Horror films! ホラー映画が好きすぎて

ホラー映画が大好きで、片っ端から見境なくです。

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