ロストバケーション

すぐそこの岸が果てしなく遠い！久しぶりのイケてるサメ映画。

オススメ度　★★★★★
グロ度　★
不快度　★

コメディ度　

キャスト魅力度　★★★★

2016年　アメリカ　The Shallows　監督／ジャウム・コレット・セラ　キャスト／ブレイク・ライヴリー　86分

亡き母の思い出のメキシコのビーチにサーフィンに来た医学生ナンシー。ひとけのない美しいビーチでのサーフィンを楽しみ、大満足の彼女はあとひと泳ぎてホテルに帰ろうとするが、そこに巨大なサメが。泳いで逃げ延びた岩礁の上で、誰にも助けを呼べずに孤立するナンシー。逃げる際に怪我をした脚を自分で縫合するも、サメはそんな彼女に執拗に襲いかかる。浜辺で眠っていた酔っ払いが彼女に気がつき助かったかに思えたが、海に入った途端サメに殺されてしまう。夜があけ、昨日一緒にサーフィンを楽しんだ2人の若者やってくるが彼らもサメの餌食に。満潮の時間がどんどんせまり、逃げ場のなくなった彼女はついにサメと対決する。

　サメ映画といえばB級映画の宝庫！草分けの「ジョーズ」が最高でそこからはひたすら期待を打ち砕いてくるジャンルです。海から上がってしまえば怖くない。いかに海から上がらせなくするかにかかっているような。（飛んでる奴もいましたが、そんな反則技をつかうなら人間だって飛ぶぞ）

　美しい映像ときちんと描かれたキャラクターに惹かれるから、特別凝ったシチュエーションでないにも関わらず、ハラハラさせてくれる本作品。女性が強い映画は本当にいいですね。医学生の彼女が自分の傷をネックレスを使って縫合するシーンは痛いの一言。絶対海水しみるよなぁ。孤独な戦いの中で彼女と過ごす傷ついたカモメや母親の面影を投影したような島など、細部にも工夫が凝らされ、単なるサメの恐怖映画にとどまりません。彼女が強く成長していく様子がとても素敵で何度も見たくなる映画でした。